8月25日(金)、桃山学院教育大学教授の松久 眞実先生をお迎えし、研修講座「特別支援教育」を実施しました。講義では、特別支援教育の視点からの授業改善について、実践動画を交えながら具体的にご指導いただきました。
初めに、普段の授業にユニバーサルデザインの視点を加えることが大切であるという話がありました。「ユニバーサルデザインの視点を加える」とは、ハード面(視覚支援、スケジュールの提示、教室の構造化等)とソフト面(褒め方・叱り方、指示の出し方、教師への信頼・尊敬等)の両方を工夫することであり、どちらかが欠けていてはよい授業にならないことを改めて確認しました。
次に、実践動画から授業中の配慮(手立て)について考えました。その実践動画から「視覚支援をすること」、「ジェスチャーやアイコンタクトなどの非言語を活用すること」で余計な指示を減らすことができ、結果的に静寂の時間が生まれ、さらには刺激を減らすことにもつながることが分かりました。また、授業でのふりかけ(工夫・手立て)として、興味・関心を引きつける提示物、わくわくするめあて、板書の工夫(かくす、穴あけクイズ、わざと間違える、黒板の使い方など)、子どもの実態に合わせて課題レベルを変えることが大切であることを学びました。本講座で学んだことを各校・園で還流していただくとともに2学期からの実践に活かしていただきたいと思います。