1日の流れ

通級生一人ひとりの状況が違うので、午前中だけ通級する人や、午後から通級する人もいます。〇曜日と〇曜日だけというように曜日を決めて通級する人もいます。
また、最初からみんなの中に入っていくのが苦手な人は、個室で過ごすことからスタートする場合もあります。

ふれあい教室での生活に慣れてくると、下の日課で1日を過ごすようになります。

朝のフリータイム
朝は午前9:00~9:30ごろに多くの通級生がやってきます。
静かに本を読んで過ごしている人、職員室でスタッフとおしゃべりしている人など、学習が始まるまでの時間をゆったりと過ごしています。
通級生の個々のペースを大切にしているので、通級してくる時間は個々に違い、活動の内容もそれぞれです。

学習タイム
通級生には小学1年生~中学3年生のいろいろな学年の人がいます。また、同じ学年の人でも、長い間学校に行っていない人がほとんどなので、勉強でつまづいているところがみんな違います。そのため、たとえ同じ学年の通級生であっても学校のようにいっせいに同じ勉強をするのではなく、一人ひとりが違う内容を学習します。
中学生であっても、九九や小学校の漢字からやり直す場合も珍しくありません。学校と同じペースで学習を進めている人もいます。中学3年生であれば、高校受験に向けた学習もします。つまり、その人その人が今必要としている内容や学びたい内容を学習しています。教材は家から持ってくる人もいますし、ふれあい教室にあるものを活用している人もいます。
学習室には4~5人が座れるテーブルがいくつかあります。通級生2~3人とスタッフ1人が1つのテーブルに座って学習を進め、難しいところがあればスタッフがアドバイスをします。
ふれあい教室の一番の目的は「学力の補充」ではありませんので、学校に比べれば学習時間が短く1時間半程しかありません。ただし、中学3年生については進路について考えなければならないので、他の学年よりも学習時間を長くしたり夏休みや冬休みに補修をしたりする場合もあります。

フリータイム
違う年齢の通級生どうしが、あちらこちらで一緒に過ごしています。
グラウンドや体育館では、テニス、バレーボール、バスケットボール、野球、バドミントン、鬼ごっこなど、体をいっぱい動かして楽しんでいる人もいます。プレイルームや学習室では友達やスタッフとトランプをしたり、将棋やオセロを楽しんだりしています。天気の良い日には、みんなで散歩に出かけることもあります。

昼食
昼食はお弁当です。学習室に集まって、みんなで一緒に食べます。

活動タイム
学習タイムとは違う活動を行います。

調理実習1階にある調理室を利用して行っています。自分たちで作った野菜を使ったり、季節に合ったものを作ったりしています。
創作活動絵画、木工、焼き物などに取り組んでいます。また、七夕飾りやクリスマスツリー飾り、たこ作り、季節行事に合わせた創作活動もしています。
体育活動みんなで体を動かして、気持ちの良い汗をかくのが目的です。ドッジボール、グラウンドゴルフ、ソフトバレーボール、ミニ運動会などを行ったり、教室外でボウリングを行ったりもします。
栽培活動ふれあい教室には畑もあります。スイカ、トマト、ジャガイモ、サツマイモ、白菜などなど、何を作るかは通級生の意見によって決定し、季節に応じた作物を作っています。うね作りや苗の植え付け、水やり、草取り、収穫と、土に親しむ体験を楽しみます。
音楽教室音楽教室も、演奏の技術を高めるためのものではありません。トーンチャイムやハンドベルのような楽器を鳴らしてみんなで一つの曲を奏でたり、心が休まる演奏を聞かせてもらったりします。活動を終えた後、安らかな気持ちになります。
ふれあい会議月ごとにみんなで会議を行います。行事の内容を話し合ったり、掃除の分担や昼食の当番を決めたりします。自分が「やってみたいな」と思ったことを提案してもらう場にもなります。大人からは出ないようなアイデアもたくさん出ます。

掃除
通級生とスタッフが一緒に掃除をします。
施設が広いので、毎日掃除の分担を決めています。

帰りの会
1日を振り返り、明日の予定を確認します。