8月1日(火)、筑波大学附属小学校の森本隆史先生をお迎えし、「算数授業を左右する教師の判断力」と題して、ご講義いただきました。
初めに、教師の授業観として「『考え』『表現』『やる気』『本気さ』『わからなさ』『関わり合い』『やさしさ』『感動』『笑顔』を子どもから引き出したい。」そのためにできることを考えることが大切であるということを確認しました。
次に、「授業前の判断力」と「授業中の判断力」が教師に求められるという話がありました。
「授業前の判断力」とは、教材研究をする時に提示の仕方(どんな見せ方をするか)と発問(何と言うか)を考え、考えたことが子どもたちにどう見えるのか、どう考えるのか、どう感じるのかを考えることが大切であることを学びました。
「授業中の判断力」とは、算数的活動が教科のねらいや本質につなげるために子どもから考えを引き出す提示の仕方、発問を考えることであるということが分かりました。具体的な問題提示の仕方として、「かくす」「わざとまちがったものを扱う」「きまりが見つかるものを出す」など具体例を挙げながら紹介いただきました。