第18回伊賀市教育研究集会を実施しました♪

 

8月2日(水)、伊賀市文化会館にて第18回伊賀市教育研究集会が開催されました。今年度は新型コロナウイルスが5類感染症に移行したことに伴い、会員全員が伊賀市文化会館に集まりました。講師に大阪教育大学の名誉教授森実先生をお迎えし、「今、学校・園が部落問題にどうとりくむのか?」と題して、ご講演いただきました。 初めに、全国部落差別実態調査(2019)から全国で2,2%が「部落差別は不当な差別ではない。」と回答していることから、この数値が今後どう左右するかは学校にかかっているという話から改めてわたしたち教職員が差別をなくす主体者として一人ひとりが責任を自覚し、取り組んでいく必要があることを確認できました。
 次に、現代社会における差別事象と差別意識の特徴について話をしていただきました。最近の差別の特徴として「意図的・攻撃的差別」「無関心差別」「実態的差別」があり、特に「無関心差別」について「わたしは差別しないから関係ない」という意識が意図しない差別を引き起こしたり、利害関係があった時に差別する側に回り込んでしまったりするという実態が最近の差別事象からも明らかであることが分かりました。
 今回の講演から自分自身の人権感覚、人権学習の取り組みを振り返るとともに、差別の現実から学ぶこと、くらしの事実をとらえ、差別を許さない子ども、なかま集団をつくっていくことに引き続き、取り組んでいきましょう。