クラス紹介

 自然を愛し、自然の中に生きた芭蕉さんのように、自然からさまざまな事を感じ取れる豊かな
感性が子どもたちの心の中にも育つようにという願いが込められています。

芭蕉さんの詠まれた俳句にちなんで命名されました。
「花が咲き、実がなり、そして自然の中に大きく羽ばたくように」という願いを込めて、
3歳児は『花』を4歳児は『実』をそして5歳児は『自然』をテーマに、芭蕉さんが伊賀で
詠んだとされる句を中心に選ばれました。

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3歳児【すみれ】【うめ】

【すみれ】
 「山路来て 何やらゆかし すみれ草」

 山路を歩いているうちに、ふと道端に咲いている可憐なすみれの花を見つけた
 そのほのかな紫色の花を見ていると、わけもなく私の心はひきつけられて
 いくのであった。

(子どもたちには、道端に咲いているかわいいすみれの花のようにあどけなく、
 けがれなく、子どもらしく育ってほしいなという私たちの願いが込められています。)

【うめ】
 「山里は 万歳遅おそし 梅の花」
伊賀上野のこの辺りは、山里なので、都会とは違って万歳の来るのも遅く、
正月からだいぶたった今時分、梅の花の咲いている家々を回り歩いている。
ここはそんな穏やかな山里の初春なのだ。

(万歳とは、お正月に玄関先にやってきて、新年を祝う歌や舞を披露する芸人のことです。
  伊賀は田舎ではあるけれど、都会にはないたくさんの自然や穏やかな雰囲気があります。
  子どもたちには、自分たちの住んでいるこの地の良さを感じ取り、大切にする子になって
  ほしいという願いを込めています。)

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4歳児【かき】【くり】

【かき】
 「里古りて 柿の木持たぬ 家もなし」
 この地は年月を経た落ち着いた雰囲気があり、
 ゆったりとした家々には豊かに実をつけた柿の木が見受けられる。

(直訳すれば、「この古い歴史のある地には柿の木のない家はない」となります。
 たわわに実をつけた柿の木が家々にある様子は、この地の繁栄を示しています。
 豊かな自然の中で、子どもたちが心豊かにはぐくまれるようにという願いが
 込められています。)

【くり】
 「行く秋や 手をひろげたる 栗のいが」
 
今年の秋も終わろうとしている。栗のいがが笑み割れ、
 いっぱいに手を広げて、ゆく秋を押しとどめようとしているがごとくである。

(栗のいがが割れて、そこから栗の実が肩寄せ合ってのぞいている様子は、
 とてもかわいらしく、子どもたちが友達とつながり合う姿が連想されます。
 また、“手をひろげたる”には両手をひろげて子どもたちを愛情たっぷりに
 包み込もうとする保護者や教師の思いが込められています。)

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5歳児【ほし】【そら】

【ほし】
 「七株の 萩の千本や 星の秋」
 七夕の今宵、この七株の萩が年経て千本にも増えていく、
 そのような行く末の栄をお願いしよう。

(7株の萩が千本に増えるがごとく、物事の行く末を七夕の星に願うという
 縁起の良い句です。
 保護者や教師は 子どもたちの益々の成長をいつも願っています。
 そして子どもたちの未来が宇宙にまで限りなく広がるように、 という思いが
 込められています。)

【そら】
 「雲雀より 空にやすらふ 峠哉」
 峠で一休みしていると、眼下からひばりのさえずりが聞こえてきた。
 麓の村里にいると空の上に聞こえるひばりの声を今は眼下に聞いている。
 峠路から見える雄大な景観を表現している。

(険しい道を頑張って歩いてきて峠から見る景色は雄大で気持ちがいい。
 ひばりよりも高い空の上で一休みしているようである。
 子どもたちにも困難な道もあきらめずに乗り越えればきっと良いことが
 待っているよと伝えると共に、大空を自由に泳ぐひばりのようにのびのびと
 育ってほしいという願いが込められています。)

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ももルーム

「桃の木の その葉散らすな 秋の風」
 この桃の若木は、これから成長する木なのだから、
 秋風よ、激しく吹いて葉を散らさないでおくれ。

(これから成長していく未来のある子どもたちを、保護者や教師みんなで
 手を取り合って、大切に育てていきます。
 とてもわかりやすく、幼稚園の願いそのものが表わされているようです。
 ももルームで元気いっぱい遊びましょう。)

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ひばりルーム

「雲雀鳴く 中の拍子や 雉子の声」
 雲雀のさえずる春の日、その鳴き声に合いの手を入れるように
 雉子が拍子をつける。実に長閑のどかな春のさかりである。

(ひばりルームは、子ども達が目的をもって集まったり、遊んだり、
 活動したりする部屋です。子ども達の笑い声を響かせ、楽しい活動を通して
 成長していってほしいという願いを込めています。)

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さくらホール

「さまざまの こと思い出す 桜かな」
 旧主の別邸に招かれて、庭前に咲き誇る桜の花を見るにつけ、在りし日の様々な事が思い出されて、
 感無量である。

(遊戯室は、たくさんの人が集い、様々な催しが行われる場所です。
 たくさんの人の思い出に残る、すてきな場所となるようにという願いを込めています。)

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みのむしルーム

「みのむしの 音を聞きに来よ  艸の庵」
 草案独居の徒然を詫びながら、秋風立つ庭前に、
 蓑虫のおぼつかない鳴き声でも聞こうとじっと耳を澄ましています。

(多目的室です。子どもたちがそれぞれの学年で集まったり、保護者の方々が利用したり
 する部屋です。
 ゆったりと落ち着いた雰囲気で集い、それぞれのつながりを深めてほしいという願いを
 込めています。)

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